施工終了~竣工
- 出来形展開図の提出
- 出来形展開図を作成し、監督員と協議の上、設計数量を確定します(最終契約額を算出するため)。
書類:出来形展開図、数量計算書 - 工事の変更契約
- 出来形展開図を元に算出された工事金額が当初契約額と異なる場合、工事の変更契約を取り交わします。工事の変更契約の際には、必要に応じて以下についても双方で協議します。
- 工期、内容、請負代金額等の変更契約の締結
- 変更実施工程表の提出
- 変更施工計画書の提出
単品スライド協議による変更契約:
主要な工事材料の価格が著しく変動した場合の精算的な変更協議。共通仮設費、現場管理費、一般管理費等の変更を行うものではない。 - 工事カルテ(コリンズ)の登録(変更、竣工時)
- 契約金額が500万円以上(変更後に超えた場合を含む)の工事では、JACICのコリンズシステムで変更及び竣工登録を行い、「工事カルテ」の写しを発注者に提出します。
工事の施工途中に「工期」、契約変更が行われた場合や、「現場代理人」「監理技術者」等の変更が行われた場合は途中変更時登録を行う必要があります。また、工事が竣工しようとする時点で「竣工時登録」をする必要があります。 - 竣工書類作成、竣工検査準備
- 施工(変更)計画書
- 施工計画書は、設計変更があれば変更事項を記載する。また、施工方法や内容が変わった場合はその都度、訂正をし最終確認を行う。
- 施工体制台帳及び下請編成表等
- 施工体制台帳及び下請け編成表等は施工計画書へ綴じこむ。変更箇所があれば、その都度追記する。
- 材料承認願い
- 材料承認願いは最初に提出したもの。施工中に材料の変更があった場合はその都度変更し、インデックスをつけてまとめておく。
- 工程管理
- 実施工程表を提出する。計画工程表に実施を赤で記載する。
- 出来形管理
- 出来形管理図表、出来形数量調書、出来形数量計算書、出来形管理写真、工事完成図(竣工図)、塗膜厚測定表(該当工種)、コアー厚測定管理図表(該当工種)、その他、監督員との事前協議により定めた出来形管理資料
- 品質管理
- 品質管理図表、コンクリート品質管理表、品質管理写真、各種試験成績表、その他監督員との事前協議により定めた品質管理資料
- 工事写真
- 状況写真と出来形写真を各工種毎にまとめる。電子納品になる場合は写真管理ソフトにて入力を済ませCD-Rにて提出する。
- 副産物対策
- 建設発生土搬出のお知らせ
- コンクリート塊等搬入(変更)証明書
- コンクリート塊等搬入完了報告書
- 建設リサイクル資材利用(変更)計画書
- 建設リサイクル資材利用完了報告書
- 建設発生木材等搬入(変更)証明書
- 建設発生木材等搬入完了報告書
- 特記事項
- 建設業退職金共済関係提出書
- 貼付け実施報告書(業者別月毎)
- 非加入確認書
- 各種伝票
- レディミクストコンクリート納入書、鉄筋納品伝票、アスファルト出荷伝票、土砂搬入・搬出整理券及び交通誘導員伝票等は、種別・納品日等で分類することにより見やすく綴り、使用数量を集計し、完成時に提出する。
- 竣工届の提出
- 工事完了後は発注者に「工事竣工届」を提出します。竣工書類一式を添付する。
- 竣工検査
- 検査は書類検査と現場検査があります。書類検査にて工事写真より説明を求められたりします。基本受答えは現場代理人が行いますが、技術的な話は主任技術者が行う場合もあります。必ず両名は出席してなければなりません。電子納品の場合は、完了登録が必要になります。
- 合格、不合格
- 竣工検査が不合格の場合、直ちに修補して再度竣工検査を受ける必要があります。
また、書類検査・現場検査等を元に監督員、主任監督員、総括監督員、検査員により工事の採点が行われ、検査終了後約2週間ほどで工事成績評定表が届きます。 - 工事目的物の引渡し(完了)工事成績評点
- 竣工検査の結果、合格となった場合、受注者は工事目的物の引渡しを申し出ます。検査が不合格となり、修補+再検査をもって完成とみなされた場合も同様に申し出ることができます。
受注者は竣工検査に合格したとき、請負代金を請求することができます。発注者は請求を受けた日から40日以内に請負代金を支払わなければなりません。