工程表・実行予算

・共に施工計画の重要な要素

・工程表が先で、実行予算が後。

・施工順序と期間、労力、機材、外注業者等が決まらないと実行予算は組めない。

工程表の種類

バーチャート式工程表

・発注者との契約書にも利用される。

・誰にも作りやすく、分かりやすい。

・工程に影響を与える作業が分かりにくい。

曲線式工程表(出来高累計曲線)

・実際の工程管理で利用される。

・作業の進捗状況は分かりやすい。

・その他の作業手順や所要日数などは読み取れない。

・バーチャート等と併用することで利用しやすくなる。

ネットワーク式工程表

・複雑な工程管理が必要な際に利用される。

・一つの作業の遅れが、他の作業や全体工程に及ぼす影響を素早く、的確に把握することができる。


バーチャート式工程表の作成

工事には標準的な歩掛りがある。

歩掛りとは、ある作業を行う場合の単位数量又はある一定の工事に要する作業手間並びに作業日数を数値化したもの。

標準歩掛りを利用して計画し、実施線を書き込む。


ネットワーク式工程表の作成

複数の工程が終わり、集約される際には、工程(合計値)の大きな方を選択する。

クリティカルパスは最長経路だから、最長の日数を選択する。

クリティカルパス

最長経路、最も気を遣うべき工程を管理する。

クリティカル・パスとは、プロジェクトの完成を遅らせないためには絶対に遅らせてはならない工程の組み合わせのこと。前が終わらないと次に進めない工程の組み合わせにおいて最も長くなる工程のこと。

クリティカルパスの長さはプロジェクト全体の長さを意味する。クリティカル・パスでない工程をいくら短縮しても、プロジェクト全体の短縮にはつながらない。

プロジェクトマネジメントにおいては、クリティカル・パスを守ることに注力するのが重要になる。


実行予算の策定

販売価格を設定 → 契約 → 原料を購入 → 製品を製造

原価価格により、利益を確保する(当初決めた値段の範囲内)

工事開始~終了までの全期間の事前目標原価計画書

工事原価ー直接工事費

工事目的物の築造に要する費用

材料費
砕石・コンクリート・木材・盛土材
労務費
作業員
機械費
掘削機械・運搬車両費
外注費
外注費用
工事原価ー間接仮設工事日

必要な段取り工事に要する費用

工事原価ー現場管理費

工事の運営・管理に要する費用

労務管理費、法定福利費、(補償費)、(設計費)、租税公課、地代家賃、保険料、従業員給料手当、従業員賞与、従業員退職金、福利厚生費、事務用品費、旅費・交通費・通信費、(研究調査比)、(交際費)、(広告宣伝寄付金)、保証料、会議費・諸会費、雑費

※( )は特殊工事や民間工事の場合に計上

一般管理費他

本社・支店の固定経費

工事とは関係なく生じる、経営全般の管理運営上の経費

(例)

・総務職員給与手当・賞与・退職金

・本社・支店事業所水道光熱費