第24条の4(検査及び引渡し)

  • 元請負人は、下請負人からその請け負つた建設工事が完成した旨の通知を受けたときは、当該通知を受けた日から20日以内で、かつ、できる限り短い期間内に、その完成を確認するための検査を完了しなければならない。
  • 元請負人は、前項の検査によつて建設工事の完成を確認した後、下請負人が申し出たときは、直ちに、当該建設工事の目的物の引渡しを受けなければならない。ただし、下請契約において定められた工事完成の時期から二十日を経過した日以前の一定の日に引渡しを受ける旨の特約がされている場合には、この限りでない。

解説

民法では、報酬は、仕事の目的物の引渡しと同時に、支払わなければならないとされています(民法633条)。

注文者からの支払がない場合の元請負人と下請負人の間における下請代金の支払期日については、従来法律的な規制は何もなく、通常慣習的に毎月何日締切の出来高について翌日の何日に支払うというように取り扱われている場合が多かった。しかし、必ずしも両当事者の間で契約等により明確に定められているわけではないので、元請負人の検査が遅れて支払を遅らされたり、支払期日が一方的に変更されたりして、下請負人が不当な不利益を被ることが多かった。建設工事の請負契約に基づき下請負人がその請け負った建設工事を完成した場合において、元請負人がいつまでもその完成を確認するための検査を行わず、完成した工事目的物の引渡しを受けないときは、下請負人は、下請代金の支払を受けることができないばかりでなく、その間完成した工事目的物の保管責任を負わされて、不測の損害を被ることとなるおそれもあり妥当ではない。

下請負人からの「工事完成の通知」や「引渡しの申し出」は口頭でも足りますが、後日の争いを避けるため書面で行うことが適切です。

建設工事標準下請契約約款では、

  • 下請負人からの「工事完成の通知」及び「引渡しの申し出」は書面によること
  • 通知を受けた元請負人は、遅滞なく下請負人の立会のうえ検査を行い、その結果を書面
    により下請負人に通知すること

とされています。

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